進学や就職のために上京したいけれど、費用がどのくらいかかるかわからないという人は少なくありません。
上京する際には、引っ越し費用だけでなく、上京後の生活費も準備しておく必要があります。
今回は、上京する際に必要となる具体的な費用について解説します。
また、上京資金の準備が難しい場合の対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
上京とは「東京に行くこと」
上京とは、地方から首都である都市に行くことを意味します。
日本では中央省庁がある東京が首都と認識されているため、「上京＝東京に行く」と表現するのが一般的です。
東京に行くには、いくらかかるの？
上京する際には、まとまった資金が必要です。
実際にどれくらいの費用がかかるのか試算し、必要な資金を準備してから上京することが大切です。
ここでは、東京への引っ越しに必要な費用について詳しく解説していきます。
引越し費用
引越し費用は、運ぶ荷物の量や距離によって決まります。
ただし、場合によっては10万円以上かかることもあります。
引越し費用の目安は、引越し業者の繁忙期かどうかで変わってきます。
引越し業者の繁忙期は3月から4月で、新生活を始めるために新天地へ引っ越す人が増える時期です。
繁忙期に引越しをする場合、荷物の量が少なく、距離も比較的短ければ4万円台で済むでしょう。
ただ、荷物の量が多く、距離も長い場合は10万円以上かかることもあります。
実際にどれくらいの費用がかかるのか確認するためには、引越し業者に見積もりを依頼するのが一番です。
数社に見積もりを依頼し、比較検討しましょう。
新生活を始めるための費用
東京で暮らすためにアパートやマンションを借りるには、契約時に敷金、礼金、仲介手数料、前家賃、火災保険料などが必要です。
アパート・マンションを借りる際の初期費用の目安は、家賃の4～5カ月分程度です。
例えば、家賃7万円のアパートを借りる場合、約28万円～35万円の初期費用を準備する必要があります。
また、東京で新生活を始めるために必要なものを準備しなければならず、家具や家電などの大きなものだけでなく、食器や調理器具、掃除用具などの小さな生活用品も用意しなければなりません。
そして、上京する際には、地方から東京までの交通費も必要です。
新幹線や飛行機を利用する場合、数万円程度の交通費がかかることもあります。
当面の生活費
上京して新しい仕事を始めたり、アルバイトをしたりしても、給料をもらうまでは貯金で生活費をまかなわなければなりません。
東京などの大都市は地方に比べて物価が高い傾向にあるため、当面の生活費として十分な資金を用意しておくことが必要です。
総務省統計局の「家計調査」によると、大都市に住む単身世帯の1ヶ月の消費支出は159,500円です。
例えば、家賃が7万円だとすると、月々20万円以上の生活費が必要ということになります。
実際の家賃を考慮しつつ、上京後の生活維持費もしっかり準備しましょう。
上京するための資金が足りない場合は？
上京する際には、まとまった資金が必要になります。
そのため、「どうしても資金が足りない」と悩んでいる人も多くいます。
ここでは、東京への引っ越し資金が足りない場合の対処法について解説します。
引越し費用を安く抑える
引越し費用は工夫次第で安く抑えることができます。
引越し費用が高くなる3月、4月の繁忙期を避けて引越しするようにしましょう。
やむを得ず繁忙期に引越しをする場合は、複数の引越し業者に見積もりを依頼し、最も安い業者を選ぶことをおすすめします。
また、時間帯の指定がない配送業者を選んだり、平日に引越しをしたりすることで、引越し費用を抑えることができます。
さらに、リサイクルダンボールを利用すれば、引越し費用を節約することができます。
新生活に必要な家具や家電を新たに購入する場合、中古品やアウトレット品を選ぶのも一つの方法です。
中古品やアウトレット品は安価ですが、購入前に商品の状態を確認しておけば、問題なく上手に活用することができます。
家賃が安いマンションを選ぶ
上京後の賃貸物件の初期費用を抑えるには、できるだけ家賃の安いアパート・マンションを選びましょう。
東京23区は一般的に家賃が高いですが、エリアを絞って探せば安い物件も見つかる可能性が高いです。
例えば、江戸川区、葛飾区、足立区は東京23区の中でも家賃が安く、2022年3月時点のワンルームマンションの家賃相場は、江戸川区が5万6000円、葛飾区が5万7000円、足立区が5万8000円となっています。
それ以外の地域に住みたい場合は、条件のこだわりを最小限に抑えれば、相場より安い家賃の物件を見つけやすくなります。
具体的には、駅に近い物件や新築の物件は高いので、できるだけ避けましょう。
上京のサポートサービスを利用する
上京に必要な資金を準備できない場合は、上京支援サービスを利用するのも一つの方法です。
上京支援サービスとは、地方に住んでいる人が東京で就職活動をしやすくするために、費用の一部を負担してくれるサービスです。
例えば、シェアハウスを格安または無料で提供してくれたり、地方から東京までの交通費を負担してくれたりすることがあります。
また、東京での就職が決まると、初期費用0円で家具家電付きの寮に住めるように手配してくれるサービスもあります。
まとまったお金を用意するのが難しい場合は、上京支援サービスを有効活用しましょう。
まとめ
上京する際には、引っ越し費用やアパートを借りるための初期費用が必要です。
また、新しい家具や家電を購入するための費用も必要です。
東京への引っ越し費用を抑えるためには、引っ越し業者の繁忙期を避け、家賃の安いマンションを探すことが重要です。
条件が合えば、東京への引越しのサポートサービスを利用するのもおすすめです。
ぜひ費用に余裕を持ち、スムーズに上京できるよう、早めに上京の準備をしましょう。
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